

地球にある木材、鉱物などの資源やエネルギーには、限りがあります。世界の80%である発達途上国に暮らす人びとは、世界のたった20%の資源を分けあって暮らしています。 地球にある資源は、世界の中で不公平に配られています。
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私たちのモノに恵まれた暮らしは、アジア地域の資源や、安い労働賃金に支えられています。特に衣類については、流通している衣類の90%が海外で生産され、 ほとんどが中国からの輸入です。また衣類の素材においても、綿や毛などの天然繊維、石油由来の化学繊維の多くは、アジアや中東の国々が原産国です。加工を担う国では、 劣悪な労働環境で働いたり、資源開発のために暮らしていた地域を何の保証もないままに追い出されるなど、環境、人権、貧困の課題があります。
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私たちの周りには大量に生産されたモノに溢れています。大量生産・大量消費の暮らしの中では、モノの寿命はどんどん短くなり、次々に購入しては大量に破棄されています。 地球の資源に限りがあります。このままこのライフスタイルを続ければ地球の資源を未来の子供たちに残すことができなくなります。
ある調査では、持っている衣類の平均は女性が113点、男性が89点、子どもは68点で、そのうち3分の1以上は着ることなく、クローゼットに眠っているそうです。
WE21ジャパンかながわでは、私たちが消費行動を見直し、地球に暮らすを意識したライフスタイルに変えていくことが大量消費の減少につながり、ゆくゆくはアジアをはじめ、 世界で生きるすべての人たちの暮らしの向上と幸せにつながっていくと考えています。
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WE21は物を海外に送るのではなく、WEショップで付加価値をつけて販売し、お金に変えます。それは私たちが大量生産した物品に対し、最後まで責任をもつことを基本としているからです。
また、文化や風習の異なる地域に物を送ることは、使われずにゴミになる可能性もあります。送り先の人々に受身の姿勢を生み出す危険性があることも考慮し、直接物を送る支援をWE21は選択していません。
自分たちが使わなくなったものを送るのではなく、支援先に本当に必要なものを送ることは、お互いに対等・公正な関係を築くことにもつながります。